いま愛犬が手術台にいるのは、私が1年前に「判断」を間違えたからかもしれない・・・。
飼い主の選択が、愛犬の命を左右する・・・。
そして、大切な「幸せな時間」も奪ってしまう・・・。
あらためて、愛犬のためにできることを考える。
愛犬が手術する姿を見守るのはこれで3度目だ。
その理由は、膀胱にできた結石を除去するため。
これまでに、3度目の再発と3度目の手術。
結石は再発しやすい病気とはいうけれど、1年おきに3年連続で手術なんて・・・。
再発予防のために日々の療法食が必要になる。
その最適と思われる療法食を始めて、愛犬の体重は増え始めた。
理想体重(かつての体重)は5.2キロくらい。結石を発症して間もなく、体重は6.3キロ、約1キロ増えた。
獣医さんは、現状維持できれば大丈夫と言ったけど、2度目の再発で療法食の種類を変更。
すると、体重はあっという間に7.4キロまで増加!
結石予防の療法食は、高カロリーなためどうしても太ってしまうワンちゃんがいるそうだ。
さすがに太り過ぎも健康上よくはない。
獣医さんの提案は2つあった。
【提案A】体重を落とすことに重点をおく治療
(1)療法食をダイエット用食品に変更
(2)結石予防のために「ウラリット」という薬を処方
(3)1~2週間に1回「膀胱洗浄」をする
【提案B】療法食の量や種類を調整してカロリーと体重をコントロール
(1)療法食の缶詰タイプとドライフードの割合を調整して与える
(2)2週間に1回「膀胱洗浄」をする
あまりにも急激に太り過ぎてしまい、他の病気を発症することもこわい。
少しの間ダイエット中心の方法をとり、ある程度体重が落ちたらまた考えれば良いか?
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そう・・・。
この判断が、間違っていたのかもしれない。
思いの外、体重は落ちてくれなかった。
少し落ちては停滞期に入り、また少し落ちては停滞期・・・。
気がつけば、すぐに1年経っていた。
体重は6.7キロ。
MAX時に比べれば、0.7キロは落ちたけど。
やっぱりまだ、やや「ポッチャリ」さん。
とりあえず、手術から1年経過したということで、念のための健康診断を実施。
そして・・・。
まさかの再々々発!?
愕然!
早速、治療法として獣医さんの話では、
1年前にはなかった治療で、新しい「療法食とサプリメント」で石が小さくなったという事例があるという。
それは願ってもない話。
祈るような思いで1ヶ月と10日、その治療を試みる。
しかし、再検査のレントゲンに映った結石は、前回よりわずかに大きくなっていた。
そうなれば、最善の方法は「外科手術」と「石の分析鑑定」だと獣医師が言う。
可愛そうだけど、仕方がない。
すでに血尿の症状は出ている。
このままにして、膀胱炎になってもいけないし。
もう他に選択の余地はなかった。
数日後、愛犬は3度目の手術に臨んだ。
太り過ぎは、確かに健康上よくはない。
けれど、再発の可能性を考え、また手術をしなければならなくなった愛犬のことを思えば、「再発防止」の方法を優先すべきだったのかもしれないと。
手術台の愛犬の姿をみて、そう思わずにいられなかった。
私の選択は、間違っていたのかもしれない。
もっと慎重に、ダイエット法は「ある程度の期間を決めて試してみる」べきだった。
そして「状況に応じて治療法の再検討をする」という判断が必要だったのかもしれない。
愛犬は飼い主に命を預けている
愛犬は、自分で選択することはできない。
愛犬の健康は飼い主の責任にある。
愛犬にとって何が一番の幸せかを、飼い主の責任としてよく考える必要があるのかもしれない。
今度こそ間違った選択はしないと、肝に銘じつつ、退院まで毎日愛犬に会いに行く。