飼い主が「無知」では犬がよけいな苦労をしてしまう
愛犬が膀胱結石になり再発を繰り返したのは、飼い主である私が「無知」であるがゆえの結果だとおもうのです。
- 病気になれば、動物病院に連れて行く。
- 獣医さんに飲み薬や療法食をすすめられれば、それに従う。
- 何か困ったことがあれば、動物病院で相談してアドバイスをもらう。
- 治療方針で2つの方法を提示されれば、愛犬にとって良いと思う方を選択(決断)する。
私はこうして、ずっと育ててきました。
これって、「当たり前」だと思われますか?
それとも、「あなたバカだね」と鼻で笑いますか?
上記にあげた4つは、一見「フツー」のことのようにも見えますよね。
けれど、私は自分の間違いに気づきました。
愛犬が結石を何度も再発し、手術を3度もしなければならなかったこと。本当は、飼い主である私がもっとしっかりしていれば、防げたかもしれないと。
もう一度、上記の4つを見ればわかると思われますが、一言でいうと「動物病院にすべてお任せ!」という状態です。
もしあなた自信が病気になったらどんな行動をしますか?
もし自分自身が「膀胱結石」という病気になったらどうしただろう?と考えてみました。当然、病院に行きます。そして、お医者さんのお話を聞いてきます。
そのあと、あなただったらどんな行動をしますか?
お医者さんの話だけでは、不安になりませんか?
インターネットで情報を集めたり、本を読んで調べたりしませんか?
自分が病気になって、初めてその病気について「詳しく知りたく」なる。自分が「これからどうなるのか?」とか「生活の中で気をつけることはなにか?」とか「医者はこう言ったけど、本当にそれで大丈夫なのか?」とか。
自分の体が、いまどういう状況にあって、この先どうなるのか。不安になったり気になったりして、自分が納得できるまで調べまくりませんか?
私は愛犬が結石という病気になって、そこまでしなかったのです。専門の獣医さんが言うのだから、それが正しい治療法なのだろうと思い込んでいました。だから、獣医さんに言われた通りにやっていれば、今度は再発しないと。
でも、結果は3度も再発してしまったのです。
飼い主である私が「無知」だったのです。それゆえ、愛犬には「手術と入院」というツライ思いを3度もさせてしまいました。
愛犬は、今年12歳の誕生日を迎えます。だいぶ顔も白くなってきました。顔にイボができたり、フサフサしていた毛が淋しくなってしまったりと、何かと年を感じるようになってきました。もうあまり無理はさせたくありません。
手術はリスクがつきものです。先日の3度目の手術は、これまでの手術のときより「術後の様子がぐったり」していたのが気になりました。食べるのが大好きな子なのに、手術した日の夜ごはんを食べなかったそうです。
さらに高齢になれば、リスクはもっと高くなるでしょう。それは避けたい。
飼い主が無知だと飼われる犬は、しなくてもいい苦労をするね。
そんなことなどツユほどに考えず、犬は飼い主を信頼してその身を預けるのだから。なんともいじらしい。その「信頼」に、こたえられるようにしたいものです。
自分を信頼してくれている愛犬のために、「無知な飼い主」からは脱却しなければなりません。